キャンプ場へのアクセス

photo先週末ブラザーフッズミーティングの開かれる青木の平キャンプ場へまた行ってきました。この日は長野でもアツーイ1日だったのですが、青木の平は森の力で汗知らずの時間を過ごせました。逆に夏バテ気味である自分を認識したかもしれません。さて、開場へのアクセス道ですが道幅も多少広げ、轍も直してあります
もちろん下りの土の道をリアブレーキを使用しながらゆっくりと安定させたアクセルで降りるぶんにはなんの問題もありませんでした。また線路沿いの上の道は路面はカチカチに固まっていましたがトラクターの轍はきつくなっています。また前日あたりに台風等で激しい雨があれば、ミーティング前にもう一度道の補修をすることになるかもしれませんが、8月27日時点素晴らしく平です。バイク走行何の心配もいりません。開場の受付は15日午前10時からです。出店ご希望の方は必ずキンズキャンプまで到着時間等事前連絡をお願いします。

ブラザーフッズMTG前、恒例の講釈を垂れましょう。

photoこのTシャツは十数年前にキンズキャンプで作ったもので、”Be A Biker:バイカーで在れ”というやつ。この頃から今でも”バイカー”という立ち位置は、自立した自由人で在ろうということだったのだけれど、いつのまにかこのバイカーという言葉はどんどん一人歩きした。外見やセンチメンタルな面ばかりが優先され、そのイメージをこねくり回しながら走ってきた。絆だとか生き様などという大げさな言葉に飾られて、ハーレーと一緒ならばバイカーといった具合か。そんなイージーなことだったのかなあ?
気がつけば、バイカーとして自由に生きること、社会や身の回りにめげないこと、勿論その為に起きうるリスクを受け止める覚悟を持つことといった、世界中で気がついてしまった力や通念に迎合してばかりではない、”自由への過ごし方”とはチョイと違った道を走ってきたんじゃナイ。だぜえーっ!
そんなこんなでブラザーフッズMTGは去年から長野の青木の平キャンプ場に開催場所を移し、たんなるバイカーズキャンピングを通して、バイクライフを同じく過ごす人たちの集まる場となるべきではないかということにした。もう20回を越える中もっと早くからそのカタチが出来れば良かったのだけれど、やっとだ。二泊三日の中日を昼間っから木漏れ日の中、川のセセラギを聞きながら時間を持てやましつつも、麦酒を喰らってバイク談義やハシにも棒にもかからない話に花のひとつも咲かそうてな具合だ。だらーっと。年寄り臭い話ではない、積極的にしたたかに、だらーっとということです。

2012 ブラザーフッズ MTG

photo今9月のキンズキャンプ、ブラザーフッズミーティング。準備が進んでいます。入り口の道も小砂利が敷き詰められて、環境整備はあと一回やれば昨年よりかなりの安定感を持った出入り口となりそうです。今秋のキンズキャンプ は9月の15日(土)〜17日(月) まで開催します。場所は前回と同じく長野県南佐久郡川上村の   ”青木の平キャンプ場”です。
受付開始は15日午前10時より始めます。 基本的に15日16日とも午後7時半ぐらいまでに。日本でも少なくなってきた自然の渓谷を生かした森でのキャンピングとバイカー交流を楽しんで下さい。尚今回は15、16両日午後3時より午後8時まで風呂を解放することができるようになりました(要入浴料)。参加費は¥3000となります。
キンズキャンプでは基本的にゴミは持ち帰りのキャンプミーティングです。昨年はワングループを除いて殆ど完璧にこなせました。まあ瓶や缶より紙パックが使いやすいかも。このキャンプミーティングでの出店ご希望の方は 9月1日〜10日までにキンズキャンプ実行委員会までご連絡下さい。連絡先はバイブズ8月売りのトピックスのコーナーに掲示してあります。

老いではなく、文化的つーか…

photo「いやあー長いことこの季節ここから離れていたので気がつかなっかったけれど、こんなに緑に囲まれているんだ。きれいなんだねえ」とここの住人が台風で閉じ込められた薪小屋から外の様子を見ながらつぶやいた。彼は毎年初夏になると南半球へ仕事に出かけていく生活を続けていたので、実は年間を冬と春ばかりでこの32年間を過ごしていた。
「忘れていたろう、この季節。この国は平らな平原が続く環境ではなくて、実は山が海に飛び出しているだけで、その地形が生み出した川が生命線となり河口に広がった平野や火山の噴火で出来た僅かな平地に人が集まって住んでいる。水と火の国なんだよね。雨も大事なんだよ。この豊かな水を使ってここまで生き延びて来たんじゃねえ。龍神様よ。忘れていたろう、この季節のこと。この雨がいろんなこと生み出したり、ぶっ壊したりするんでねえの」 などと先輩ずらして僕は語ってみたのだった。

“ぽとりっ..”と雨漏りした水が地面に滲みを作った。また”ぽとりっ..” 土間にしみ込んでいった。この小屋の主は雨景色に生える緑にまだまだ感動しているようで外を眺め続けている。
暫くするとこの”ぽとりっ..”が地面を浸蝕し始めた。一滴の雨水が土間の大地に変化を起こすがごとく、小さなくぼみを創り始めている。天地創造か。
台風の中何か作業をはじめる訳でもなく、小屋の外の風雨の音に包まれてゆっくりとした時間だけが 流れた。主は突然なにやら面白いことに気がついたようにポリバケツをこの”ぽつりっ..”地点に置いた。何とも情けない音が発生した。台所に置いてあるプラスチックの桶に蛇口から落ちた水滴の最初の音と同じだ。それのでかい音だ。”ぽとりっ..ぽとりっ..”30分もすると”ぽしゃりっ..”と変わる。そして水面が出来始めると”pot!”に変わり始めた。そしてこの”pot!”が外の風雨の音にリズムを刻み始めた。雨が酷くなり始めるとその間隔はいい感じに詰まって「ロック刻んでいるねえ!」と二人で感動していたのだった。酒も喰らわずこんなロマンチックな時間を過ごせるのも、年を重ねたせいなのか。このバケツに雨水がフルに至るまでには6時間と24分の時間を要したのだった。

よく走ります。よく保ちます。

photoこの後の時間の過ごし方を決定付ける台風がやってくる前で雨も一休み。この自家製のハイウエイペグなかなかのモノだ。ただこの手のヤマハのタンクは雨の中足を前方に出してしまうと見事に股に水がたまる。田沢湖を抜けて太平洋側に出る頃にはそれはもう悲惨な股間であった。
とにかく八戸の友人宅までたどり着いて、気がつけばもう5日も変えていない上に雨でじとじとになってしまった下着を交換しないことにはと先を急いだ。仙南の温泉スパではまだ何とか行けそうだったのだが…また張り切って変えなければならないようなロケーションに出会うこともなかったこともあり、まあそのままぱたぱたと勢いよく払って再着用したのだった。
八戸の友人宅に着いてからは、先ず何はともあれ下着を替えて、ジーンズや シャツをストーブの周りで乾かした。
しっとりと静かに降りしきる雨の景色にくっきりと緑を示した木々の葉。土間に置かれたストーブは南部の鋳物の鉄の色。そこにべったりと干された赤いパンツはあまりにも悲しかった。

Back to 東北梅雨走り

photoフェリーを経て秋田の友人宅へ。早朝の13号は梅雨の景色の中、静かで豊かな緑に包まれていた。そんな百キロ足らずの走りを楽しんだ。アッという間に仙南の友人宅へ、朝の8時には着いてしまった。ここは来るたびに感じるのだが古代の豊かさとも思えるに安堵をくれる。(そんな時代に生きていた訳ではないが….) 多分それだけの時間と気持ちがここの土に宿っているのだろう。
朝っぱらからの訪問を友人はいつもの笑顔で迎えてくれた。とはいっても朝から酒を飲むわけにもいかないので、雨の音を聞きながら昼まで過ごして午後から友人夫妻と近所の温泉スパへ。まあ年寄りのツーリング紀行になってしまいそうだが、久しぶりの温泉につかり、二晩マトモに寝ていなかった僕の気分は実に良い時間が夕方まで流れた。もちろん梅雨の雨に歓迎されながらだ。旅の時間の流れを雨音を聞きながら確かに楽しめたのだった。にもかかわらず、その後友人宅に戻ってホッとして麦酒で乾杯。またもや胃薬が恋しくなる飲みに突入していったのだった。嗚呼…

 

 

 

元気に育っています。

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新潟キンズキャンプの気持ち届けました。

photo新潟キンズキャンプ22にて日本たばこアイメックスさんのご好意で配布した葉巻の気持ち箱をvラリー実行委員会のもとへ届けました。
小学生ライダーは鍛えられていました。ワンレッスン終えて疲れちゃっているところです。8月末藤沢スポーツランドでオールジャパンが開催されることになっています。とりあえずご報告。

コンビニのお姉さんがやたらと愛おしく見える。

photo上越を出るときショップの兄さんが「この様子だと三条あたりでひどいかも…」と言っていた通り三条の明かりが見え始めるころ酷い雨になっていた。前方のトラックの跳ね上げる水しぶきもあって、黒いサングラスじゃ何も見えない。とりあえずPに入って色の付いていないオールドマンズグラスに変えることにした。雨の新潟の街灯りを左手に走りながらなんだか泣けて来た。というのも若かった頃この新潟の女性と縁があって、何度も足を踏み入れた地だけに、今更ながらグジャグジャになりながら、古いバイクをだましだまし走る自分の姿に何かが被さり、柄にもなくセンチメンタルな気持ちになったのだろう。新潟に入る頃には涙と雨で前が見えなくなっていた。
高速を降りて新潟港に向かう途中にコンビニがあったので弁当でも買っておこうとバイクを止めた。”お姉さん可愛いじゃない。神様は僕を愛おしんでくれているのに違いない。全然可愛いじゃん!さすが新潟美人!”などとドロドロになった浮浪老人の姿に笑顔を作るしか対応のしようのなかったコンビニのお姉さんに、明日に生きるパワーを授けられたおっさんと化していた。

梅雨の東北を走る 001

photo新潟の友人ショップを昼には出るつもりだったが、梅雨を走るといって出て来たものの、前日世話になった友人の甘い言葉を振り切り、走り出すまでにはチョイとばかりの気持ちと時間がかかる。
雨だろうと悪路だろうとこれだけ走って来たベテランバイカーとしては情けない話だ。いやこの年だからこそそれなりの走りでも良いのではと頭の後ろから囁くヤツもいる。インターネットで何やら調べている友人がにやりと笑っていった。「キンさん、良いアイディアがありますよ。この時間から一気に13号で鳥海山を抜けて横手までは無理でしょう。どうせ一泊するなら船で移動しながらッていうのはどうでしょう」 と。「フェリーか?」と問うと 「23時過ぎに新潟港を出て、朝も5時台に秋田に行く船があります。しかも村上辺りの安宿よりも安い値段です」と気持ちを鷲掴みされたようなプランが目の前にぶる下がった。”それならバースト寸前の前タイアを交換する時間も取れるし….よしそれで行こう”ということになった。ここは新潟といっても上越市、縦長の新潟県ではあるが新潟のフェリー乗り場まででも百数十キロ程度である。時間にも余裕ができたし、色々と思い入れのある雨の新潟を走ろうとゆっくりのスタートだ。