古い写真ですが…

photo以前の写真整理をしていたらちょっと気になる写真がありました。
僕は2つの輪のモノが登場するとついついカメラを向けていたのですが、最近の写真とは少しだけ違うなあと思うのです。まあ僕がフィルム世代なので古い写真というポジションで見れば良いのでしょうが…このロケーションは80年代のエクアドルのビーチです。まあ東洋人の僕がカメラを顔の前にあてて写真を撮っているのです。そこを歩く少年たちと自転車を押しながら通り過ぎようとする若者です。インターネットが世界中に届いていて、写真どころか動画が身近になった今日だったら、異邦人の構えたカメラに若者は何気なく少しだけも微笑むでしょうか。
大昔には写真に魂をとられると信じていた時代があったと聞きます。この時期でもアフリカの回教色の強いところなどでは、子供を撮ろうと向けたカメラに親が大声で怒鳴りつけてくることはありましたが、この写真にはそんな敵意が感じられないのです。この頃の南米でもあちこちで紛争があって、銃を抱えた兵隊にクルマを取り囲まれたりすることはありました。でも拿捕されるようなことは無かったです。そんな時代だったのですかねえ。
まあ、最近のカメラは何でもかんでも写し撮ってしまうので、だれもが撮られることに意識があるということなのでしょう。精度が上がった分だけ写し込む側の意識が求められているのでしょうか。写真が難しくなったなあ。L & R

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