アメリカンという趣き

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このバイクは十数年前にある方からひょんなことで譲り受けたものなのだが、軒下に置かれたまま十年ほどの時が経過をしていた。どんなもんだろうとガソリンタンクを覗き、オイルもチェック。そしてキックを踏み込んでみると素直に踏み込める。キャブレターはいずれにしてもオーバーホールをしなければならないだろうが、バッテリーを用意して繫いでテストをしてみると何とかあちこち行けそうである。手に入れなければならなかったのはキャブのパイロットジェットとインマニ、それとフロントのブレーキ関連部品でいけそうだ。 まあセンタースタンドで保管していたことと、直接雨に打たれることがなかったので生き延びてくれたのだろう。そこでレストアとまではいかないがバイクをばらして走れるようにしようと想いミリネジの工具をかき集めた。
このバイクは80年代前半のもので確かこのバイクを手に入れた時にもうひとつ年式は違うが同機種のモノを安価で手に入れ、都合いい様にカスタムしたことを思い出した 。今更いうまでのことではないが、この当時のメイドインジャパンの力に改めてバイクシーンを見つめてみようと思わされた。
バイクという乗り物についてこの30年の間に世界中で一体何が起きていたのか。そしてこれからのバイクとの付き合い方は…
色々な思いで表面を覆い尽くした錆をひとつひとつ剥がしてみたのだった。

 

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